もうすぐ入職して3か月目ですね。今回はリアリティショックについて!ブログよしもパワーポイントでまとめた方が読みやすいような気もしますが、どうやって貼り付けたらいいのか分からないのでこのままブログ形式です。
リアリティショックとは
「リアリティショック」とは、現実と理想のギャップに衝撃を受けること。企業においては新たに職に就いた人材が、事前に思い描いていた仕事や職場環境のイメージと、実際に現場で経験したこととの違いを消化しきれず、不安や幻滅、喪失感などを強め、ときに離職にまでいたる問題をいいます。新入社員だけでなく、ベテランも大きな環境変化に直面すると、リアリティ・ショックに陥ることがあるといわれます。
コトバンク https://kotobank.jp/word/リアリティ・ショック-802271
リアリティショックという問題は看護師の世界にとどまらず、他職種でも議題に上がる問題であることを踏まえた上で読んで下さい。
新人看護師働き始めのギャップ
『看護、医療への期待』と『現実の看護、医療』のギャップ
『組織に属することへの漠然とした考え』と『現実の所属感』のギャップ
『教育施設(大学、養成施設)での学び』と『臨床実践で求められる実践方法』のギャップ
『予想される臨床指導』と『現実の指導』のギャップ
『覚悟している仕事』と『それ以上に厳しい仕事』のギャップ
『自己イメージ』と『現実の自分』のギャップ
上記の7つのギャップがリアリティーショックを引き起こしていると調査結果まとめられています。※2005年発表の調査です。看護系大学の関係者さんもっとこの問題に対して研究してほしい。
PDF: http://janap.umin.ac.jp/mokuji/J0901/10000096.pdf
『医療専門職(看護師、医師)のイメージ』と『実際の言動』のギャップ
「白衣の天使」のイメージ持っていましたか?私は「いいえ」です。 「お母さんが看護師」や近親者に医療職の方がいたらリアルな看護師をイメージできると思いますが、看護の現場は人間対人間なので複雑なバランスで成り立っています。白衣の天使看護師はいるのはいますがごく少数です。むしろ悪魔ナースの方が圧倒的に多いです。悪口も平気で言います。←女社会だからしょうがない。人間としては尊敬できない人が多い。 患者や家族、医師、同じ看護師からの闘いに耐えて看護師続けていれるのですから、鉄の心を持った人が多いです。
対策:学校生活の中の友達付き合いと同じような形です。プラス先輩が増えたような。看護師も優しいだけじゃやっていけない、人間味があるってことです。
『看護、医療への期待』と『現実の看護、医療』のギャップ
医療ドラマのような素晴らしく完璧な理想とする看護はしたいけど、できる時間も余裕もないのが現状です。ゆっくり会話する時間もない。こなさないといけない処置や観察点だけ見ておしまい。「私の理想とした看護じゃない」=「看護に魅力はない」
新人の頃は覚えることに必死で余計にギャップを感じ取ってしまいがちになります。ちょっとしたケアもちゃんとした看護の一部なんですが、それ以上に切羽詰まってしまいます。
対策:はじめからできていたら余計に怖い。その内「ああ、看護してる」って思う場面出てきます。長い目で見ましょう。
『組織に属することへの漠然とした考え』と『現実の所属感』のギャップ
「この○○病院のブランド力!」「この病院の一員になれた優越感。」「〇〇病棟で働いてるできる看護師感!」「付属出身」色々な感情が芽生えてきます。
対策:所詮はみんな同じ雇われている者同士です。病院の理念ややり方にすべて沿わなくてもいいと思っています。特に宗教系は要注意!派閥も今の時代に「白衣の巨塔か」!と心の中でツッコミ入れていいです👋
1,2,3のギャップはあっても離職理由とまではいかないと思います。ここからが本題ですね。
『教育施設(大学、養成施設)での学び』と『臨床実践で求められる実践方法』のギャップ
大学は座学が多く専門は実習が多い。どちらもメリット、デメリットがある。実習は技術はもちろん行いますが、受け持ち患者さんを1人しか持たないことは問題であると思います。看護学生の時代に何かあると責任を負えないのは分かりますが、実習と臨床のギャップかなりあります。ありすぎますよ厚生労働省さん!1:1看護実習ではうまくいっても、就職してからは最低1;3になったりしますので👋 1番大切なのは臨床で求められる能力。看護以外でも必要ですが、コミュニケーション能力じゃないかと思います。これがあるからロボットではできません。他の処理能力や記憶力、優先順位を考えたりするのは場数を踏めば力はつくものだと思います。
対策;技術や知識は後からでも身につくことはできる。現場に慣れることが最優先!
『予想される臨床指導』と『現実の指導』のギャップ
看護資格を取得すれば臨床現場は新人だとしてももう「看護師」としてみてきます。生身の患者相手の看護になるので侵襲を伴うことや命に直結することも少なくありません。それが臨床なんですから。指導の点においても看護学生ではなくなるためより厳しい指導になるのは当然です。
対策;ある程度の指導は仕方ない。この「ある程度」は自分のなかでラインを引いておきましょう。これ超えたらもう上司に訴える、辞めるとか。腑に落ちない場合は声を上げていい。指導を超えたパワハラの場合もあるので注意! 1度言われたことを繰り返さないようにする。
『覚悟している仕事』と『それ以上に厳しい仕事』のギャップ
選択しない限り不規則勤務で夜勤をすることが当たり前です。残業が多く、体調を壊すこともあります。人間の「死」も避けれないことがほとんどです。3次救急なら見たくもない現場が目の前にあるかもしれない中、看護師として動かなくてはいけません。自分という存在を忘れた動物のような患者さんもいます。同じ人間とは思えない精神状態の人もいます。 人間の幸と不幸のどん底をみれる仕事が看護師だと思います。
対策:就業条件が合わなければ条件の合うとこに転職する。心を強くもつ。感情に流されない。時には泣いたっていい。寄り添いすぎるのも問題。所詮は他人。休むときは休む。完璧じゃなくてちょっと手を抜く。頑張りすぎない。
『自己イメージ』と『現実の自分』のギャップ
私は大学4回生、就活していた時点から「早く就職してバリバリ働いているできる看護師」イメージで就職してしまって自分の理想の看護師と新人の私の現実がかけ離れすぎてショックというか、ダメージがものすごくありました。恋愛と一緒であまりに高すぎる理想を抱いてはダメと知りました(笑)
対策:自己イメージは低く設定しておきましょう。 「はじめからできる人はいない」できてたら逆に怖い。「習得する時間も個人差がある」そんな言葉が必ず出てくるので救われました。「1度言われたことを繰り返さない」、「同じ失敗を繰り返さない」程度でOKなんです。
以上、リアリティショックについて考えてみた結果の自分なりの対策です。参考になれば幸いです。
女が大勢集まるとなぜマウント・カーストが生じてしまうのでしょうか?!
看護師の「ゆとり」と言われる新世代が中心となる〇十年後は、人間として尊敬できる人が増えてもっと緩ーく働きやすくなっていてほしい。
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